あんぱんまんの旅日記


沖縄旅行 2000年5月


 旅の楽しみの一つに人との出会いがある。今回の沖縄も多くの人々との出会いにめぐまれました。その中でも石垣での二泊はどのガイドブックにも名物おばさんのいる民宿として紹介されている白保の民宿船着場に泊まりました。
 そのうわさどうりの豪傑ぶりを少し書いてみると孫の渓太七ヶ月は十キロ位と太っているのですが、十二キロのソーセージとのあだなをもらい、ぷちぷちのソーセージとか十分ビール一本とか(十分抱いたらビール一本飲める、それでも誰も抱いてくれない位の重さだと言う)呼ばれていました。でもとっても可愛いがってもらい、抱っこもしてもらっていました。
 それからもう一つの話がさーたーあんだぎ(沖縄風ドーナッツ)の話です。そのときたまたまあんだーぎーがたくさんあったのかどうか、顔をみるたんびに「これ食べ」と二つ三つと食事の前だろうが後だろうが皆にくれるんです。それがまた紅いものあんだーぎーでひつこくなくってとってもおいしいんです。二日間はいつも満腹じょうたいでした。
 ある時なんか今から食事にいくと言う子どもさんにまで「これ食べながら行き」と手わたして、そのあとで「きっとお母さんこれからおいしいもの食べにいくのに(ぶつぶつ言いながらあのあんだーぎーは捨てられてるで)あははははは」とすごいでしょう。
 こう書くとなにも考えてないようだけどきっちり気もつかってもらい本当に我が家に帰ってきたような雰囲気で、いい感じですごせました。そんなおばちゅんにすごくうらやましがられたのが”親子で旅するなんて”でした。
 「私ら旅したことない、運動いがいはね。」そうなんです。十何年か前の白保の空港反対運動です。その時はきっとあの気性で先頭にたっての運動だったのでしょう。また今年になって白保から車で二十分ぐらいのカラ岳のふもとに空港建設が決まったみたいですがおばちゃんの一言「絶対反対や」が耳に残っています。 この小さな石垣島になぜ空港が二つも必要なのでしょう。美しいサンゴと豊かな海を愛するものの一言です。
 何年かたってまた石垣にいっても今と変わらない豊な自然とあたたかい人情とおいしい味であってほしい。何度でも行きたい白保です。船着場です。
 さて次は与那国での話です。与那国は日本の最西端の島、晴れた日には台湾が見えると言う、そして一回りするのに一時間ぐらいかかり、人口二千人位と言う島です。そこに与那国馬がいてその馬に乗った話を少しします。馬に乗るには「姿勢を正しく少し前を見てにこにこと」が基本だそうです。これは与那国馬ふれあい広場の久野マサテルさんの言葉です。
 久野さんはある新聞に与那国馬が少なくなっていると言う記事を見て「よし与那国馬に決めた。」とそのまま与那国に住み与那国馬を育てたそうです。
 与那国馬は小さくて、やせていて、おとなしくって、私がそばにいっても少しもこわくない馬です。久野さんもそんな馬ににてきたのか、感じが同じでにこにこととってもやさしいおじさんです。そのおじさんに大丈夫大丈夫とはげましてもらいながら、一人で馬に乗れるようになったのです。ちよっと緊張して、一寸こわごわ、馬のお腹をけって「ハイー」と一声あげると馬が前に歩きだしたんです。そして「どうー」とたずなを手前に引くと馬が止まるんです。
 これはほんとにうれしかったですよ。やったぁー のれたーって。与那国は本当に動物の多い島です。この小さな島に牧場が三つもあって 牛、馬、やぎと。三日めの夕方、明日はもう帰るんだからと、夕日を見にいった後、島をもう一廻りしょうと、車をはしらせていると、道に牛がいっぱいどうしょうと大人二人立ち往生、そんなことが二度三度、だんだん暗くなってくるし、とにかくこわかったです。そんな親をみていて、もうすぐ三歳になる孫の風太が「道にいっぱい牛がいた」と、それが与那国で一番印象に残ったことのようです。与那国の人は無口で親切、私の印象はこれです。本当に無口なんです。だまっていてふっと気がつくとやさしくしてもらっているそんな感じ、いっしょにいて落ち着く、心やすらぐ人達ばっかりの島です。                  おわり


2000 07 01