2002年夏


 前号の冬休みの話からもう夏休みの話です。私も随分さぼっていたものですね。8月2日から8日までタイに、10日から20日までは信州にぶらぶら旅をしてきました。ゆったりと時の流れの心地よさをタイでも信州でも今回は十分に味わって来ました。
 バンコクはタイ人の1/10の人が住んでいて、あの大阪や東京のラッシュアワーと変わりのない車と人の流れです。でもそこで私の感じた事は、セカセカと人に押されるように、又何かにせかされるように人に流されて歩く人々ではなく、一人一人がしっかりと生きている、力強く自分の流れを持っている、そしてゆったりとそれぞれに合わせた時の流れ。生きていくためのたくましい人の流れをを感じました。
 そしてそれは私にとっては最高の時の流れでした。10数年前、バンコ クに行った時と同じように車と人があふれ、屋台があり、そこでは朝早く から朝食をとる人々がおり、リヤカーや天秤棒で野菜や果物を売り歩く人 がいてバスや車の間を三輪車(トゥクトゥク)が上手に走り抜けてと変わ りのない風景を見ることが出来ました。そんな中での変化と言えば大きな 建物が多くなったかなと感じたことですが、それなども建てる途中でやめ て廃屋になって(日本と同様バブルがはじけたそうです)しまったものも 多く、何の違和感もなくそれがそこにあると言うのが人々の生活の確かさを私に感じさせてくれました。
 信州では友達の家に泊めてもらったのですが、優雅な信州での生活ぶりは本当にうらやましいの一言です。一人は松本に、一人は和田村での生活です。
 自分のしたい仕事をし、自分の趣味のものを身の回りに置き、朝目を覚ますと山が見える。そんなゆったりと自分自身の時が流れる。いいと思いませんか。
 生活に必要なものは最低限でいい。その最低限を確保するために働く。あとは自由に自分のための時間、私も何もかもこそげ落とせたら、そんな生活がしてみたいものです。
 そのこげ落とせたらです。私も9月8日で63歳、ぼちぼち人生の終わりにさしかかっています。もう身の回りの整理にかからなければならない年です。心も身体もそして物もこげ落とせたら少しはあの信州の二人の生活に近づくことが出来るでしょうか。
 そこで物ですが、今日まで私の愛用してきた物を皆さんに一つづつでももらつってもらえないでしょうか。もしそうしてもらえたらとっても嬉しいです。
 身体は介護してもらいやすいように少し痩せたいのです。153cmの53kg。50kg位にはなりたいのですが食事がおいしくってね−。
 最後に残るのが心。以前お店を手伝ってくれていた幹太くん。彼はずっと絵を描いているのですが今年個展をして、それが認められ現代美術協会に出品し、そこで新人賞がもらえたのです。そしたら皆が(親類、友達、職場の人達)彼を見る目が変わり、幹太くんが「世の中ってそんなのんか」としみじみと言うたそうです。
 そう、世の中ってそんなもんです。でもきっと幹太くんも私もそんな世の中に合わせるのがしんどくて、生きにくい生き方をしているんだなーと。わかっていながら私も私の育った文化の中から生まれた正義感みたいなのがじゃまをしてうまく生きれないんです。まあこれもカウンセリングに通いながらもう少し自分も人も楽な生き方を模索したいと思っています。

2002 9 09