生きる-心と健康-



 日曜日の朝6時30分から4チャンネルで「生きる-心と健康-」という15分番組がある。わたしも早く目覚めたときには見ているが、この間心に残った話があった。
 それはダウン症の子どもを持ったお父さんの話で、そのお父さんは学生時代からずっとボランティアをしていて、障害を持った人達と共に生きることを考え、同じ人権を持った人として、尊重しあえる仲間として考えてるつもりだった。ところが長男がダウン症とわかった途端、「あぁ、この子はなにも出来ない。将来は真っ暗、そんな子どもを持った自分の将来も真っ暗。なにも出来ない。何もする気がしない」と落ち込んだそうだ。「ボランティアをしていた時の自分は一体何だったのか、わかったような理屈を並べ、偉そうに公式論を振りかざしていた自分。障害を差別するような人間ではないはずだったのに、いざ自分の身になるとコンナことしか考えられない自分。」冴えない自分に嫌気がさし、益々落ち込んでいったという。そんなある日、自分が本を読んでいて、その側で長男がゴロッと寝転がっていた。そして自分の方を向いてニコッと笑ってくれた。それに気づいた時、「あぁ、これでいいんだ。こんな汚い自分に、人として最低の自分を、この子は認めて許して笑いかけてくれているのではないか」こんなにもやさしいこの子とならやっていけると心が安らいだそうだ。苦しい時いろんな友達が、励まし慰め応援してくれた。しかし、黙って自分のグチを聞き、相づちをうってくれることが、一番の力になったという。
 わたしも障害を持った子のお母さんとの付き合いが多い。この話を聞きながら、我が身を振り返ったとき、赤面するようなことばっかりだ。わたしもずいぶん偉そうなことを言った時もあった。また、ボランティアとして初心に返り謙虚にと思いながら、ついつい長い付き合いの中、相手の痛いところをついたり、苦い思い出ばっかり。だが、気を使うのではなく本音で付き合えたなら、相手の立場が理解しあえるような仲間になれたら、違ったものの見方、考え方に接するゴトに、自分自身も少しずつ変化していくのに気付かされる。今後ともよろしく。