ボランティア


 ここ数年ブームといっていいほど、いろんなマスコミにボランティアという言葉が取り上げられ、本も多数出ている。私たちが初めてボランティアという言葉を知ったころより、今はもっと幅広く使われ、あの頃の物好きな変わり者のするボランティアから、もっと一般的なものとして受け止められ、普通に市民が直接関わりをもち、また企業が組合が、社会貢献の取り組みとしてのボランティアへと変わってきている。そこでほんの少し、私の思う福祉の心、ボランティアの心について考えてみたい。
 人はみな、幸せになりたいと思う。幸せとは人それぞれ違うでしょうが、お金のない人はお金があればと願い、病気の人は健康になればと考え、家のない人は雨露がしのげる所があればと思い、寒さをしのぐ服のない人は服があればと、食べるもののない人は食べ物があればと思う。福祉の心、ボランティアの心とは、その幸せでない部分をお互いに補い合おうとする心のことを言うのだと思う。物が豊かになってしまった今、人は何があれば幸せと感じるのでしょうか。 人を感じ、人の優しさを感じ、人の暖かさを思ったときに「ああよかった、嬉しい」と幸せを感じるのではないでしょうか。お金が一杯あっても買えないのが人と人の心であり、物が一杯あっても、そこに人がいなければ寂しさと孤独を思う。たくさんの人に囲まれ賑やかにしていながらも人の心に触れなければ、ふと感じるのが寂しさと孤独であり、また一人でいても本当の人の心に触れたときには寂しさも孤独も感じない。昔はこの足りないものを補うだけの家族があり、親類があり、隣近所の関係があり、地域があったが今はそれがない。その代わりとしてボランティアが必要なのではないでしょうか。(それだけではない社会の大きさもあるが)
 今、私一人が健康でお金があって心配事もなく幸せ一杯だとして、本当に私は幸せなのでしょうか。人として、人間として、わたしは家族と共に友人と共に地域と共に幸せになりたい。そしてそんな人の心に触れるようなボランティアをしたいと思う。