自閉症 | |
|
「自閉症をもつこの子を愛することは易しいが、理解することはむつかしい。しかし何よりも最大の挑戦、つまり私達の力量に絶えず過大の負担となったのは彼の状況を人々に説明することだった。私達はそれを使命と感ずるようになった。 彼を普通の人間に変えることが出来ないなら、彼のような人に対する社会の態度を私達は変えていかなければならないのだ。」(「見えない病」チャールズ・ハート著より) これは私が最近読んだ本の一節です。本当に理解することの難しい障害、それが自閉症です。自閉症は今から50年ほど前、知恵おくれで知恵おくれでない、非常にユニークな症状をもった子どもがいるということで、アメリカで医学雑誌に発表されたのが最初です。これらの子ども達は、周囲から引き籠り、自分一人の世界を作り儀式的行動、行動のパターン化、言葉の発達の遅れや、人とのコミュニケーションの取り方のまずさなどの特徴があります。一方で数字や機械などは恐るべき速さで記憶したり、計算などに対してびっくりするような能力を発揮することがあります。しかし、非常に個人差があるので、彼らにどんな能力が隠されているのか分かりにくく、私達の常識を越える行動をするので、理解しにくい。 つき合っていて、「なぜ?なぜ?」と疑問ばかりが残ります。でも、またこの疑問が魅力でもあります。面白いことに私が分かりたいと思い、同じ行動をとることによって、彼らの方が分かりたいと努力している私を理解して心を寄せてくれるのです。(同じ行動をとっても私は一つも彼らのことが分からない。)いくつも、いくつも砂山を作ってみたり、水道の水を1時間も2時間も流し続けてみたり、猿山を飽きもせず1日中眺めていたり...。彼らの楽しい思い出が一杯です。 言葉でない身体と身体で感じ合える心、なんて最高です。自分の身を守ること、生きていくチエは人一倍あり、自分の思いのまま行動できる彼らが、私は大好きです。 |