みなちゃん


 「みなちゃん」は相変わらずかわいい。もう27才になるというのに。幼児のような笑顔を持つ小さな足と、赤ちゃんのようなプゥーッとふくれたかわいい手。世の中の不正は絶対に見逃さないといっているような、大きなまんまるこの目。時々その大きな目をむいて口をへの字にまげて怒りを表す「みなちゃん」。
 「でも、でも今日からこの店で働くんだぞ.....。少しはこの世に妥協して下さい。イヤなことも我慢して少しは私たちに協力してください」と祈るような気持ちです。でもこの気持ちが通じたのか、今日彼女もかなりの緊張をもって仕事をしてくれました。そして、大きな目をむいて、口をへの字にまげ、テーブルをドンドンとたたいて私たちに「私は怒ってるんだ」と二回合図をくれました。一回めは、「おなかがすいたぁー」。二回めは、「トイレに行きたいー」。でも、これは当たり前です。だれでもお腹が空くと腹が立つし、トイレに行きたくなるとイライラする。それが上手に伝えられない。私たちもなかなかうまくキャッチできない。
 みなちゃん、悲しいね。
 みなちゃんは、家を引っ越したため、あかつき園をやめ、8月から時々ゆうゆう亭に来てくれています。